現代世界において、水、土壌、空気、飲食物、投薬などの様々な形で、人も動物も多くの環境要因による健康被害が懸念されており、化学物質やナノ粒子、放射能、紫外線、温度上昇、それに伴う感染リスクの上昇などさまざまな問題が指摘されている。しかし、それらの毒性が検出感度を下回る場合に、弱い毒性や長期的な影響を評価することは未だに困難である。
我々はそれらの弱い毒性を異常が起こる前に検出し対策の手がかりを得るために、汚染のある環境では影響を受けた組織が蛍光を放つバイオセンサー動物を作成している。まず、エストロゲン活性のある汚染物質を検出するセンサーゼブラフィッシュを作成し、様々な汚染物質が、ゼブラフィッシュ胚の脳、心臓、筋肉、肝臓などそれぞれ違った臓器に蛍光応答を引き起こすことが明らかとなった。次に、酸化ストレスセンサーフィッシュを作成し、重金属、医薬品、工業廃棄物質が、皮膚、鼻、肝臓、腎臓、血液など様々な祖危機に特異的な影響、毒性のサインを引き起こすことがわかった。現在はそれらの汚染物質や環境変化の無脊椎動物への影響を調べるために、新たなモデル動物を用いて遺伝子組み換え技術の作成を目指している。