第141回 平成18年4月28日
(第249回 細胞工学研究会講演会)
演題 ランチビオティック工学の創製
松田英幸(島根大学生物資源科学部)
 ランチビオティックはグラム陽性細菌の生産する異常アミノ酸を含む抗菌性ペプチドである。これらは酸や熱に安定であり、中には、酵素阻害活性、抗ウィルス活性、免疫増強作用など多様な生理活性を示すものも存在することから、ランチビオティックの優れた特性に異常アミノ酸が果たす役割が注目されている。我々はこれまでにランチビオティックnukacinの生合成・自己耐性の分子メカニズムの詳細を明らかにしてきた。本講演では、nukacin ISK-1に関する研究を通して、種々のペプチド・タンパク質に異常アミノ酸を導入して全く新しいタイプの生理活性物質のde novoデザインおよび創製を可能にする "ランチビオティック工学"の創製に向けた取り組みについて紹介する。(演者記)
 
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