第105回 平成15年11月11日
(第213回 細胞工学研究会講演会)
演題 Ca2+による細胞増殖制御機構の解析およびCa2+シグナル伝達に作用する薬剤スクリーニング系の開発
宮川都吉(広島大学大学院)
 醸造やパンの製造に利用される酵母(Saccharomyces cerevisiae)は、下等な生物と思われがちであるが、「真核生物」に分類され、遺伝子/タンパク質レベルで高等生物細胞とも類似性が高いため、生命科学研究で「モデル細胞」に位置づけられる花形生物である。Ca2+は生命活動のシグナル分子として重要である。私たちは高等生物とも類似性の高いCa2+シグナル伝達機構が酵母にも存在することを発見し、その生物学的意義解明を目指している。この研究のかたわら、Ca2+シグナル伝達経路阻害剤を効率的にスクリーニングする方法を考案し、薬剤スクリーニングを実施している。これらの成果について紹介する。(演者記)
 
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