第88回 平成6年11月4日(金)
演題 抗ガン剤「タキソール」のイチイ培養細胞による効率的生産
浜田博喜(岡山理科大学基礎理学科)
生体の反応は選択的かつ効率的に行われている。演者はこのような生体特異的反応に着目して、生体、特に植物倍用細胞を利用した有用物質生産合成の研究を行っている。本セミナーでは植物倍用細胞の物質変換能をわかりやすく解説し、生産された物質の特徴についても述べる。特に無いようなアマチュア?の方にも分かるように解説したいと思います。
別紙資料にありますように、浜田先生はニューヨーク州立大の尾島教授と共同で90年代最大の抗ガン剤「タキソール」をイチイの木の培養細胞によって驚異的な効率で生合成に成功、それをサイクロデキストリンで包摂することにより溶解度が100倍上昇し、患者への投与量を大幅に減らすことが可能になりました。これらのホットな話題を中心にして分かりやすく紹介していただきます。
←戻る
©
島根大学 総合科学研究支援センター 遺伝子機能解析部門 shimane-u.org