第86回 平成6年9月6日(火)
 
演題  植物病の生物有機化学 ー病原菌の発芽と宿主選択についてー
   上野民夫(京都大学農学部)
 
 種々の植物病原菌による栽培植物の病気に対して、現在では主として殺菌剤による化学的な防除対策が講じられています。一方、植物の病害感染過程の解析は新たな病害防除対策を構築するために極めた重要な研究課題です。このような観点から、植物病の成立過程を化学的に解明し、それに関与する生理活性因子について以下の項目についてわかりやすく解説していただきます。
(1)病原菌胞子の発芽を制御する内因性因子について。
(2)病原菌の宿主認識因子(宿主特異的毒素とサプレッサー)について。
(3)病害抵抗機構に関与する宿主側の応答機構について。

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