第84回 平成6年6月13日(月)

演題 遺伝子増幅工学の展開
   大島 淳(宝酒造(株)バイオ研究所)
 
 PCR法が遺伝子増幅技術として発表されすでに9年近くになりますが、その間にこの技術はめざましく発展しました。PCRの原理は今更いうまでもなくまるでコロンブスの卵を思わせる単純な原理でありますが、これが分子生物学などの基礎研究に応用されるばかりでなく犯罪捜査、考古学、食品、農産、水産、畜産の分野にまで応用され今やPCR全盛時代を迎えた感すらあります。
 今日の講演ではPCRの基礎から分子生物学における応用例、遺伝子の診断、そして最近のトピックスについて紹介していただきます。