第75回 平成5年7月7日(水)

演題 汽水域における水生植物の分布と環境因子との関わりについて
   國井秀伸(島根大学汽水域研究センター)

演題 水の原風景 ー暮らしと歴史ー 宍道湖と中海;松江・堀川;暮らしの水
   川上誠一(島根県宍道湖西部浄化センター)
 
1.水生植物は陸域と水域の移行帯に分布し湿地の重要な構成種にもなっています。その分布は物理的要因だけでなく水質にも大きく左右されています。今回は宍道湖・中海周辺に分布する多くの池沼での比較研究に基づき、水生植物の生態的特性と水環境との関わりについて分かりやすく紹介していただきます。

2.「宍道湖物語」の著者として、宍道湖と共に生きる人々の葛藤とジレンマを壮大な自然と人間の関わりのロマンとして描いた他、朝日新聞に「しまね水の旅」、中国新聞に「ふるさと水風景」と題して水と人間生活、文化とのふれあいについて連載中。これらの中から、今抱える水についての開発と保全について身近で興味深い話題を提供されます。