第57回 平成3年11月6日(水)

演題 米の細胞壁の化学構造と品質、その遺伝的制御
   渋谷直人(農林水産省農業生物資源研究所)
 
 私たち日本人が一生の内で最も沢山食べる食品はお米。お米との塩は切手も切れぬ深い仲。まずいお米や、偽ブランド米が売られているのは悲しいことです。もっと美味しいお米を全ての人に食べて欲しい、また食べたい!と私たちは思います。今まで以上に優れた品質のお米を沢山作るにはどうしたらよいのでしょうか。島根県の新品種ときめき35やこしひかり等新米の美味しい季節ですが、本当のお米の美味しさは何所から来るのでしょうか?何をどうすればもっと美味しくなるのでしょう。農水省、大学等の研究機関によるバイオテクノロジーを利用したお米のタンパク質の改良などが進んでいます。渋谷先生には、身近なお米の構造と品質(食味)、そしてその遺伝的成魚について細菌のホットな話題を分かりやすく、そして面白くお話していただきます。