第410回 令和7年10月1日(水)
(第283回 遺伝子機能解析部門セミナー)
 
演題  植物ペプチドホルモン研究のこれまでとこれから
篠原 秀文 氏(福井県立大・生物資源学部)
 
 ヒトを含めた動物や、自然を彩る植物は、すべて多細胞生物であり、個々の細胞同士がコミュニーケーションを取りながら生命を維持しています。細胞間コミュニケーションの手段は多岐に渡りますが、近年、細胞外分泌型のペプチドホルモンが、植物の発生・形態形成や環境応答に、多様かつ重要な役割を担っていることが明らかになってきています。細胞外に放出されたペプチドホルモンは、細胞膜を通過することができないため、細胞間隙を拡散しながら移動し、標的細胞の細胞膜表面に存在する受容体に結合し、情報伝達経路を活性化することで、自身のもつ情報を伝えます。本セミナーでは、これまで我々が同定した植物のペプチドホルモンとその受容体のペアを紹介しながら、植物のペプチドホルモンが有する多様な細胞間情報伝達機構について紹介します。またペプチドホルモンがどのように保存され、また多様化してきたのかという、植物の進化的多様性に着目して進めている最近の研究も紹介、議論させていただければと思います。

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