第403回 令和6年9月26日(木)
(第276回 遺伝子機能解析部門セミナー)
 
演題  カイコの摂食行動を調節するドーパミン受容体
太田 広人 氏(崇城大学 生物生命学部 応用微生物工学科)
 
 我々はカイコBombyx moriのドーパミン受容体(BmDopRs)の機能及び生体内での役割について調べてきた。研究を進めるなか,BmDopRsはカイコ幼虫の摂食行動調節に深く関わっていることが分かってきた。本セミナーでは,カイコの摂食行動調節におけるドーパミン(DA)とその受容体,特にサブタイプBmDopR3の重要性に関する最近の成果を中心に概説する。将来,BmDopR3に作用する天然成分や化合物を見出すことができれば,人工飼料や摂食行動制御剤の開発といった養蚕や害虫防除の分野への波及が期待される。

Key words: ドーパミン,GPCR,カイコ,摂食行動

司会: 塩月 孝博(島根大学生物資源科学部生命科学科)

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