今回、新学術研究領域・先進ゲノム支援によるサポートを得ることができ、カイダコ類のアオイガイの全ゲノム解読を行いました。遺伝子解析からアオイガイのゲノム中にある26,433個の遺伝子の中で、44個の遺伝子が貝殻形成に使われていることがわかりました。さらに、カイダコが底生生活から浮遊性生活に移行する過程で起こったゲノム中の遺伝子の変化を見つけることができました。これにより、進化の過程で貝を失ったはずのタコが、どのようにして再び貝殻を作れるようになったのかという進化上の大きな謎を解明することに一歩近づきました。