第380回 令和3年11月19日(金)
(第257回 遺伝子機能解析部門セミナー、総合科学研究支援センター公開講演会)

演題 ゲノム編集技術を利用した園芸作物の品種開発
渋谷 知暉 氏(島根大学学術研究院農生命科学系)
 
 2020 年のノーベル化学賞を受賞したCRISPR/Cas9は、非常に簡便に扱えるゲノム編集技術として農業・水産・医薬などバイオ系の幅広い分野で活用が期待されています。農業生産における利用については、ゲノム編集は非常に効率よく作物の開発・品種改良を行うことができるツールといえます。ゲノム編集とはどのようなものか、農業生産場でどのような開発と利用が進められているのか解説します。また、野菜や果物、花といった園芸作物の育種においてゲノム編集でどんなことができる可能性があるのか、ゲノム編集を利用して実施中の研究を交えて紹介します。