第190回 平成14年1月29日
(第82回 遺伝子実験施設セミナー)

演題 キトサンの機能性を活かした健康食品の開発
   吉川貞樹(山陰建設工業)
 
 世界最大の未利用バイオマスのキトサンの機能性についての先端的研究の紹介。キトサンはカニやエビなどの甲殻類の殻に含まれるキチンの脱アセチル化物であり、天然では唯一のアミノ基を有する多糖。現在では、生活習慣病等に対する有効性が明らかにされ、一般に健康食品としての人気も高く、身近な機能性食品素材となっている。
我々は疾病改善の期待できる食品、いわゆるキトサンを有効成分とした「特定保健用食品」の開発をスタートさせた。今回はキトサンがヒト血清コレステロール値に与える影響と安全性等を中心に紹介する。(演者記)