第60回 平成11年11月26日
(第167回 細胞工学研究会講演会)
演題 遺伝子工学的多糖修飾による食品タンパク質の高機能化
中村宗一郎(島根大学教育学部)
 生物を用いて有用性の高い(機能性)たんぱく質を生産する技術が開発されつつある。しかし、一般的にこのようなたんぱく質は不安定であるため、生産された物質が本来の生物活性を示さなかった例も多く、安定化のため何らかの修飾が必用となる場合がある。
 我々はこれまでに、たんぱく質の安定化のためには糖修飾が有効であることを化学的手法によるたんぱく質の多糖修飾の研究で明らかにしてきた。その後我々は、酵母の糖鎖付加システムを利用して種々の食品たんぱく質を部位指定多糖修飾し、それらの構造安定性と機能特性を向上させることに成功した。(演者記)
 今回はこれらの興味深い研究成果について分かり易く紹介していただきます。
 講師はカナダのブリテッシュコロンビア大学で長年研究して帰国後、今年10月から島根大学教授に赴任されました。遺伝子工学を使って蛋白質の機能性付与に関する研究で画期的成果を挙げ、例えば機能強化、安定化リゾチームを創出し、食品産業用としてアメリカの専門誌に紹介されています。この様な成果は、基礎研究でも、産業上でもビッグチャンスになると期待されます。
 
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