第57回 平成11年5月31日
(第164回 細胞工学研究会講演会)
演題 私のナイト・サイエンス−つくばマウス誕生物語り−
村上和雄(筑波大学)
 「科学は、出来上がった結果より、それに至るプロセスの方が興味深いことがある。」と村上先生は述べておられます。
 先生は米国で9年間の研究生活を送られ、この間のナッシュビルのバンダービルト大学と帰国してからの筑波大学とで進められたレニンの研究業績に対し、標記の賞(1996年 日本学士院賞)をはじめ多くの賞を受賞されておられます。
 この講演会では、つくば高血圧マウスとつくば低血圧マウスができるプロセスを中心に、専門家レベルの内容を学生、社会人にも解るように話していただきます。高血圧とレニン・アンジオテンシン系の解明を目標にした分子から個体レベルでの研究過程で、悪戦苦闘、不思議な出会い、時には直観に導かれながら進めたプロセスが、優れた業績を生み出す背景になっているという体験にも触れていただきます。
 
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