第52回 平成11年1月22日
(第159回 細胞工学研究会講演会)
演題 真核生物の複製開始点の構造と複製開始の制御機構
升方久夫(大阪大学大学院理学研究科)
 真核生物のゲノムDNAを正確に倍加させるために、細胞周期の特定の時期に、染色体上の特定の部位から複製反応が開始するように制御されている。この様に制御された複製開始の機構を明らかにするためには、染色体上の複製開始領域がどのように認識されるか、又複製開始領域でどのようなタンパク質の相互作用が起きることが複製開始に必要であるかを解析することが大切であると思われる。複製開始とその制御の基本的な機構は真核生物に普遍的であると考えられるが、複製開始点の構造は生物種によって大きく異なることが明らかになってきている。我々は真核生物の染色体複製解析のモデル系として、出芽酵母よりもより高等動物に近い性質を示す分裂酵母を用いて解析を行っている。これまでの解析により得られた結果から、分裂酵母複製開始点の必須構造、複製開始点の認識機構、細胞周期依存的に複製開始点に相互作用するタンパク質複合体などについて紹介し、真核生物の複製開始点の構造と複製開始の制御機構について議論したい。(演者記)
 
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