第36回 平成9年11月20日
(第142回 細胞工学研究会講演会)
演題 新規酵素によるデンプンからの夢のトレハロース生産
堺 修造(林原生物化学研究所)
 長期の乾燥や凍結状態にあっても、ひとたび水分や温度が加わることで復活現象を引き起こす生物には、共通して細胞内に多量のトレハロースが存在していることが確認されています。このことからトレハロースは「復活の糖」とも呼ばれ、自然界では植物や昆虫を始め、茸類、酵母類、海藻類等広く存在します。ごく少量生産されていましたが、弊社ではデンプンにより「夢」のトレハロースを生成する奇蹟の酵素を発見し、デンプンから直接、大量に、安価に生産する方法を開発しました。従って、食品分野を中心に、又、他の分野でも開発研究が進行しています。デンプン糖化製品概要とトレハロース研究開発の経緯及びその使い途等を紹介します。
 
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