第27回 平成9年2月20日
(第132回 細胞工学研究会講演会)
演題 植物の液胞膜物質輸送系の分子構築と細胞生理学
前島正義(名古屋大学農学部)
 液胞は細胞容積の80%以上を占め、糖やアミノ酸、色素、毒性物質、タンパク質、無機イオンなど多様な物質を蓄積する。その物質の種類は組織や細胞によって異なり、したがって、液胞膜の輸送機能も細胞の分化を反映している。液胞膜には液胞を酸性化する2種類のH+ポンプがあり、様々な物質の能動輸送をエネルギー的に支えている。2つの分子の特徴、生理学的な変動の様相、植物が2種類のプロトンポンプを持つ意味などを紹介したい。また、最近では液胞膜の水チャネルも注目され、カルシウム情報伝達における液胞の役割も注目されている。これらの機能を担う分子や、その生理学的な役割、特徴についても、最新の知見を紹介したい。
 
←戻る


©島根大学 研究・学術情報機構 総合科学研究支援センター 遺伝子機能解析部門 shimane-u.org