第213回 遺伝子機能解析部門セミナー
(第332回 細胞工学研究会講演会)
演題 ヒストン修飾と転写活性化の生細胞イメージング
木村  宏 氏(東京工業大学大学院生命理工学研究科)
 多細胞生物の遺伝子発現の調節には、転写因子のみならず、DNAのメチル化やDNAと強く相互作用しているヒストンの翻訳後修飾によるエピジェネティックな制御が重要な働きをしていることが分かってきました。ヒストンの翻訳後修飾は、特に転写の抑制や活性化に働く多彩な修飾を受けることが知られています。私たちは、ヒストンの翻訳後修飾や、転写を担うRNAポリメラーゼの生きた細胞内での動態を調べることで、細胞の機能や外部からのシグナルに応じて遺伝子が発現する仕組みを明らかにしようとしています(演者記)。

参考文献:Stasevich TJ, Hayashi-Takanaka Y, Sato Y,Kimura H. (2014) Regulation of RNA polymerase II activation by histone acetylation in single living cells. Nature 516:272-5
 
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