東京電力福島第一原子力発電所事故によって放出された放射性物質は福島県を中心にして広範囲に拡散・沈着した。福島県農業総合センターでは、放射性物質が農産物・農作業へ及ぼす影響の解明と低減を目的として、放射性物質の除去・低減対策技術の開発に取り組んでいる。研究は大きく7本の柱に分けられており、これまでに得られた研究の概要について報告する。
①県内農用地土壌の放射性物質の分布状況の把握、②放射性物質の簡易測定法の開発(土壌)、③各種作物の放射性物質吸収量の把握、④放射性物質の除去・低減技術の開発、⑤放射性物質吸収抑制技術の開発、⑥農産物加工における放射性物質の除去技術の開発、⑦農作業における放射線被曝低減技術の開発
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