第149回 平成19年6月4日
(第258回 細胞工学研究会講演会)
演題 植物は"分子の目"で微生物を検出し身を守ることができる:微生物分子パターン(MAMPs/PAMPs)受容体と防御応答シグナル伝達
渋谷直人(明治大学農学部)
 一見無防備に見える植物も、さまざまな手段で外敵を検出し身を守ることができます。最近、植物は多くの微生物に共通して存在し、自分自身には存在しない分子群(Microbe-Associated Molecular Pattern:MAMPsあるいはPathogen Associated Molecular Pattern)を認識して防御応答を開始する能力をもつことが分かってきました。この機構は植物が多くの潜在的病原菌に抵抗性を示し、容易には病気にならないことの理由の一つと考えられます。また、面白いことに、このMAMPsを介した微生物の認識機構は動物の先天性免疫系と大変似たところがあり、進化的に共通するものと考えられています。私達のグループでは最近、菌類由来の代表的なMAMPsであるキチンの受容体と考えられる2種類の分子を明らかにしました。今回の講演ではこれらの発見を含め、MAMPs認識を介した防御応答シグナル伝達に関する研究を紹介します。(演者記)
 
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