第144回 平成18年9月8日
(第252回 細胞工学研究会講演会)
演題 分裂酵母の成長極性の変換制御
平田 大(広島大学先端物質科学部)
 単一細胞の形態形成は細胞増殖・分化と連動し、時空間的に適切に制御され、生物個体の諸組織、各器官を構成する基礎となる。例えば、神経細胞では、特徴的な2種類の突起(樹状突起と軸索)を形成するが、それは神経高次機能の基盤となる情報伝達装置そのものであり、細胞形態形成が細胞の特異的機能の発現に必須である。
 我々は、従来、単細胞モデル生物・分裂酵母を使って、細胞形態形成の基礎となる細胞極性の制御機構の研究を展開してきた。分裂酵母は細胞周期の中で、その成長極性をダイナミックに変化させるが、それらの事象は、(1)極性の確立・維持、(2)極性の変換、(3)極性の消失、などに分類できる。本講演では、その中で、最近、独自に見いだした、成長極性の変換制御に重要と考えられる調節機構について紹介したい。(演者記)
 
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