第137回 平成18年1月13日
(第245回 細胞工学研究会講演会)
演題 視細胞における蛋白質や小胞の合成・輸送・開口放出
尾崎浩一(島根大学生物資源科学部)
 視細胞は、その一端で眼に入射した光を受容して電気信号に変換するとともに、他端ではシナプス結合を介してその信号を次の細胞に伝える働きを持つ典型的な極性細胞である。光受容部には受容体である視物質やG蛋白質、イオンチャネルなどの信号変換に関与する蛋白質が局在し、他端のシナプス結合部位にはシナプス小胞などが局在している。その構造や機能は、一般的なニューロンと類似しており、細胞、特に神経細胞の構造や機能構築のメカニズムを研究する上で大変有用な系であるといえる。私たちは、ショウジョウバエの視細胞を材料として、視物質の合成、輸送やシナプスでの開口放出に関する研究を行ってきた。視物質は蛋白質(オプシン)と発色団(レチナール)からなり、その合成には視細胞での蛋白質合成・輸送系と、視細胞を取巻く色素細胞などによる発色団供給系が必要である。本研究会では、レチノイド結合蛋白質の同定やRab蛋白質変異体を用いた解析などにより明らかにしてきた受容体の合成・輸送過程に加え、我々が新たに提唱したシナプス小胞や分泌顆粒の開口放出過程についても発表する(演者記)。
 
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