第132回 平成17年10月6日
(第240回 細胞工学研究会講演会)
演題 The Replication Fork Protection Complex
野口英史(Drexel University College of Medicine)
 真確細胞は細胞分裂の度に正確なDNA複製を行わなければならない。しかし細胞は、放射線や化学物質など細胞内外に存在するDNA損傷因子により常に危険な状態にさらされている。このような因子は、DNA複製を停止させ、複製フォークの崩壊を起こし、その結果染色体の不安定性をきたす。そこで、細胞周期チェックポイント機構は細胞周期の停止、複製フォークの安定化を行い、次世代への遺伝情報の正確な伝達を保証する。チェックポイント変異株は複製停止に応答して、フォークを保護することができないので、頻繁に染色体に変異を起こし、結果的に癌化を誘発する。
 我々は分裂酵母をモデルとし、複製フォークの安定化とチェックポントの活性化に中心的な役割を果たす、Fork Protection Complex (FPC) を発見した。今回のセミナーでは、このFPCが染色体の恒常性を保証する機構について紹介したい(演者記)。
 
←戻る


©島根大学 研究・学術情報機構 総合科学研究支援センター 遺伝子機能解析部門 shimane-u.org