第12回 平成8年1月19日
(第112回 細胞工学研究会講演会)
演題 毒性代謝物とグルタチオン
木村 光(京都大学食糧科学研究所)
 食の安全性が叫ばれる一方、生体内で毒性物質が生成している場合もあります。それらの中、木村教授らはメチルグリオキザールと過酸化脂質の生成と解毒の研究を進めてこられました。酸素毒によって生成する過酸化脂質は各種の疾患、ガン化、老化の原因になると考えられています。生体におけるこれら毒性代謝物質の解毒にはいずれもグルタチオンが関与していることを、以下の研究成果をもとに解説していただきます。
(1)酸素毒に対する耐性遺伝子(OSR)を酵母から取得した。
(2)OSRは以前取得した金属(Cd, Zn)耐性遺伝子と同じ物であった。
(3)OSRにより酵母細胞の酸素毒耐性が上昇し、グルタチオン量が増加した。
(4)OSR遺伝子破壊株では、耐性、グルタチオン量ともに減少した。
(5)酵母中に新規のグルタチオンペルオキシダーゼを見いだした。

 また、最近、緑茶が種々の薬効を持つ機能性食品として見直しされつつあります。食糧科学研究所のある宇治は古来緑茶の本場であり、その機能的、文化的背景にも言及していただきます。
 
←戻る


©島根大学 研究・学術情報機構 総合科学研究支援センター 遺伝子機能解析部門 shimane-u.org