第112回 平成16年7月14日
(第220回 細胞工学研究会講演会)
演題 転写調節を介した脂質代謝制御のダイナミズム
佐藤隆一郎(東京大学大学院)
 我々の体を構成するすべての細胞において、細胞内コレステロール量は厳密に調節されており、コレステロール合成、LDL受容体によるLDL取り込みはフィードバック機構により見事なバランスを維持している。この調節の中心的役割を演じるのが 転写因子SREBP(Sterol Regulatory Element-binding Protein) であり、コレステロール代謝のみならず脂肪酸代謝をも制御している。さらに近年、脂質代謝中間体をリガンドとする各種核内受容体(LXR、FXR、HNF-4、PPAR)の機能が明らかにされ、これら核内受容体とSREBPの協調的クロストークにより脂質ホメオスタシスが保持されることが明らかになってきている。この様な脂質代謝の転写レベルでの重層的制御機構の分子基盤について、我々の最近の知見を中心に解説を行いたい。
 
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