第40回 平成元年7月6日(木)

演題 農業生産と分子生物学
田中国介(京都府立大学農学部)
 
 農業生産にとって分子生物学的な考え方と技術は無視できない時代となった。
 本講演では登熟期イネ種子(=米)中でおこる「タンパク質の生合成、輸送、集積の過程」を例にして、農業生産の一場面を細胞顆粒レベル、分子レベルから解説する。
 地球規模での慢性的食糧不足、緑地の砂漠化の進む中で、ハイブリッドライスや細胞融合による新種植物などの創出等、生物生産におけるバイオテクノロジーへの期待は益々強まっている。
 地球上最も改良が進み、エネルギー固定効率の高いイネに焦点をあて、最新の研究成果が分かりやすく紹介されます。