第298回 平成23年6月3日
(生物制御科学特別講演会)

演題 作物保護剤-農薬-の進化
 田中 啓司(元三共(株)農薬科学研究所長、日本植物防疫協会理事)
 
 田中氏は、国際純正および応用化学連合(IUPAC)の委員や日本農薬学会副会長などを歴任され、三共(株)農薬科学研究所長も務められました。日本農芸化学会大会"化学と生物シンポジウム"、アメリカ化学会年会シンポジウムなどで数多くの招待講演をされています。今回、来学されるのを機会に特別講演をお願いしました。
 農業場面での主役は"農作物"と"農業従事者"です。農業生産と密接に関聯するキーワードとして、1.爆発的な人口増加、2.食料の安定供給保証、3.食品の安全性、4.農作業の省力化、そして5.農業・環境のSustainabilityなどがあげられます。これらのキーワードで取り上げられる課題に対して、農業生産を支える脇役としての生物保護剤・農薬がどのように進化して、農業生産に貢献してきたかについて話題提供していただきます。
 約40年にわkたる農業薬剤研究の経緯に基づいて、農薬にまつわる非常に興味深いお話をわかりやすくお話いただきます。教員、職員、学生の皆さんに是非ご来聴いただきますようご案内いたします。