我々はこれまでに、たんぱく質の安定化のためには糖修飾が有効であることを化学的手法によるたんぱく質の多糖修飾の研究で明らかにしてきた。その後我々は、酵母の糖鎖付加システムを利用して種々の食品たんぱく質を部位指定多糖修飾し、それらの構造安定性と機能特性を向上させることに成功した。(演者記)
今回はこれらの興味深い研究成果について分かり易く紹介していただきます。
講師はカナダのブリテッシュコロンビア大学で長年研究して帰国後、今年10月から島根大学教授に赴任されました。遺伝子工学を使って蛋白質の機能性付与に関する研究で画期的成果を挙げ、例えば機能強化、安定化リゾチームを創出し、食品産業用としてアメリカの専門誌に紹介されています。この様な成果は、基礎研究でも、産業上でもビッグチャンスになると期待されます。