(2)酵母S.cerevisiaeは環境中のグルコース濃度に対応してその生育を行うが、グルコースをセンスするレセプターはこれまで知られていなかった。最近初めてそのレセプター遺伝子(gpr1)を明らかにした。その遺伝子欠損株や高発現株を作成し、細胞内cAMP濃度変化を指標として、グルコースセンサーとしての機能の実証を行った。(演者記)
生物の環境応答に関する研究は、細胞の情報伝達機構の解析と制御を始め、内分泌撹乱化学物質(環境ホルモン)や環境耐性生物の育種等、今最も関心が高まっている領域の一つです。本講演では酵母の環境応答について、分かり易く紹介されます。