ひらめき☆ときめきサイエンス(平成25年8月6日、7日)
 細胞の世界−ミクロの世界をさぐる− 実験の様子

 平成25年8月6日(火)、7日(水)に、ひらめき☆ときめきサイエンス「細胞の世界−ミクロの世界をさぐる−」が行われました。10名の中学生と30名の小学5・6年生の皆さんに参加していただきました。単細胞の原生動物、多細胞の植物や昆虫を題材に用いて、様々な形の細胞の観察を行いました。ルーペ、実体顕微鏡、生物顕微鏡、蛍光顕微鏡、電子顕微鏡を使い、それぞれの見え方の違いを体験していただきました。生物探索ツアーを行い、興味ある生物試料を採取して観察しました。GFPによってミトコンドリアや葉緑体が光る植物の観察を行いました。細胞の世界を楽しんでいただけたのではないかと思います。今回はご参加ありがとうございました。

<1日目> 中学生プログラム(中学生10名、小学5・6年生7名)
 開講式で研究がどのように行われているか、科研費がどのように役立っているか、説明をしました。

マニキュアによるヒイラギの葉のレプリカを用いて顕微鏡の操作を練習しました。
 真野昌二先生(基礎生物学研究所)に「細胞とオルガネラの世界」の講義をしていただきました。美しいスライドやムービーにより、細胞と細胞内小器官について学習しました。
全員で昼食をとり、交流しました。
 ミドリムシ、ゾウリムシの食胞、植物の気孔、花粉、昆虫の器官、藻類、水棲微小動物などの観察を行いました。また、蛍光顕微鏡の実験では、遺伝子銃で局在シグナル付加GFPを打ち込んだネギを用いて、緑色に輝くミトコンドリア、葉緑体など細胞内小器官の観察を行いました(この実験は遺伝子組換え実験には該当しません)。
 電子顕微鏡を使って様々な細胞の観察を行いました。今回用いたのは低真空走査型電子顕微鏡で、生物試料をそのまま処理することなく観察することができます。本格的な走査型電子顕微鏡に比べて解像度がやや劣りますが、非常に簡単に観察することができます。望みの倍率で詳細かつ立体的に見えるため、思いもよらない細胞の姿が観察されました。
ヒイラギの気孔→
オジギソウの気孔→
シイタケのかさの内部→
未来博士号を授与して1日目を終了しました。

<2日目> 小学生プログラム(小学5・6年生 23名)

 開講式では研究がどのように行われているか説明をしました。顕微鏡の説明後、野田尚史先生(国立国語研究所)に科研費の説明をしていただきました。

顕微鏡操作の練習もかねてミドリムシの観察を行いました。泳ぎ回るミドリムシに歓声があがりました。
大学構内生物探索ツアーに出かけました。いろいろなスポットを巡り、植物、昆虫、池の水、きのこなど、いろいろな観察資料を採取しました。
全員で昼食をとり、交流しました。
午後は児玉有紀先生(島根大学)による講義「ゾウリムシの一生」を実施しました。クイズも交えて、ゾウリムシのおもしろい生き様を学習しました。不思議な年のとりかた、奇妙な食べ物の摂取法が紹介され、細胞や生物の多様性に対する理解が深まったと思います。次いで、講義でも説明されたゾウリムシが墨汁を食べる様子の観察を行いました。
葉の表皮をはがしてきれいな気孔の観察を行いました。花弁を観察し、色がどのようについているか調べました。採取した水試料を用いて水棲原生生物の観察を行いました。蛍光顕微鏡の実験では、遺伝子銃で局在シグナル付加GFPを打ち込んだネギを用いて、緑色に輝くミトコンドリア、葉緑体など細胞内小器官の観察を行いました(この実験は遺伝子組換え実験には該当しません)。
生物探索ツアーで採取した試料も用いて低真空走査型電子顕微鏡で様々な細胞の観察を行いました。サルノコシカケなど、予想以上に奇妙な細胞の姿が描き出されました。どんどん拡大したり、おもしろい形の細胞を探したりしてミクロの世界を楽しみました。2日目も一番人気の試料はメロンの皮でした。

最後に未来博士号を授与してプログラムを終了しました。

身近な野菜、穀物、果物、植物、昆虫、そして採取した試料の中で走査型電子顕微鏡観察の一番人気の試料はメロンの皮でした。実施者は、配布した写真集にも掲載したスギナの気孔、グミの毛、キョウチクトウの葉の裏面、イモの柔組織などがおもしろいと思い、参加者にもそれとなく薦めましたが、メロンの魅力には勝てなかったようです。
スギナの気孔→
グミの毛→
キョウチクトウの葉の裏面→
走査型電子顕微鏡による写真集

<実施教員>
中川 強 (代表:総合科学研究支援センター)
西村浩二 (総合科学研究支援センター)
松崎 貴 (生物資源科学部)
児玉有紀 (生物資源科学部)
 
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